当相談室では、他のカウンセリングルームでは対応できない症状のご相談がありますが、アスペルガー症候群はその代表的なものだといえます。
★職場の飲み会には一切出てこない
★自分の失敗なのに他人のせいにする
★どんな食事でもマヨネーズとタバスコが必要
★お客様の言いなりで交渉してくる
★うつで休職中にもかかわらず海外旅行に行く
★何か話しかけてもぼーっとしていて、返事も返ってこない
これらの状態がどのような原因によって発生するかは本当に様々です。一般的な場合は「生まれつきの気質」と「成育歴」とぬ相乗効果により発生してきます。
ところが、病気とは言えないような状態に関して医療機関による「治療」はできませんし、またなぜこのような状態が発生するのかはよく分からないようです。だからその場合、「カウンセリングを受ければいい」という答えになってしまいます。
山手心理には、医療機関では対応できないといわれた方がたくさんおいでです。といって、それは「症状が重い」というわけではなく、病気以外のことにも原因があるからです。それが「アスペルガー症候群」と、その関連問題です。
カウンセリングを受けた場合、上記のような症状に対してはまず「アダルトチルドレン(AC)の影響を考えます。子供のころに受けた「こころの傷」がもとでうまく自分のことを話せなくなっていると考えるわけですね。だから「あなたの心の中をゆっくり吐き出しましょう」などとカウンセリングするわけです。
ところが、いつまでたっても「心の中」は出てきません。いくら「ゆっくりと」と言われていても、毎回飛んでいくカウンセリング料金に対してクライエントさんは焦りを感じます。いったい、なぜなんだろうというわけで、山手心理には他のカウンセリングルームから変わって来られる方も多いです。ちょっと悲しい現象だと思います。
山手心理では「心の傷」や「インナーチャイルド」という考え方はしていません。その考え方が改善の妨げだといっても良いくらいです。だからといって、アダルトチルドレン=アスペルガーではありませんから、おいでいただく方ひとりひとりが違う症状だといっても過言ではないでしょう。
このあたりは、おいでいただく前に少し費用をご負担いただき「
アスペルガー・新型うつの真実」をご覧いただければ、概要がご理解いただけるものと存じます。
アスペルガー症候群だけでなく、ADHDをはじめさまざまな要因が、この問題の前進を阻んでいます。現在急増しているといわれる新型うつに関しても、アスペルガー問題が大きくかかわっていると山手心理では考えています。
*医療の範疇に入る症状の代表例としては境界性パーソナリティ障害を挙げることができます。「なんだか変な人だな」という部分は同じですが、怒りの発生が早すぎるためカウンセリング単独では対応できません。もし「パーソナリティ障害にも対応」というカウンセリングルームがあれば、また新しい対応かもしれませんから、一度お訪ねになってはと存じます。