摂食障害はどちらも人間関係の問題などの心理的ストレスに対する耐性の不足や、社会適応性の未発達、
コミュニケーションの未成熟などが原因とされています。
山手心理にお越しの方の傾向から考えると、摂食障害の方にはアスペルガーやADHDの方も高い割合
で存在するように感じます。そうなると、改善するためには摂食障害と発達障害双方をマッチングさせ
ることが必要になりますので、取り組みには時間と根気が不可欠です。
一般的な摂食障害の改善方法としては、カウンセリングや薬の服用も必要ですが、日頃の生活改善もと
ても重要なポイントになりますと記載されていますが、生活改善とともに、いくつかあるパターンを考
えて対応することもとても大切です。見当違いの方法をいくら続けても、改善はあまり見られません。
過食や拒食行動以外にも、抑うつ症状や気分の変動、リスカや飛び降りなどの自傷・自殺願望行為・ア
ルコール乱用・不安障害・PTSD・パーソナリティ障害などを合併することも多くあります。
学生の場合などは、拒食から過食に転じると、不登校や休学の原因になることがあります。摂食障害が
発生している場合、カウンセリングだけで対応することは困難です。(回復している時期に、摂食障害
になりにくい考え方や生活様式へと考え方を変えていく作業は可能です)
生命に危険がある症状ですので、発症した場合は設備の整った医療施設で、心のケアに重点を置きつつ
服薬とカウンセリング・sstによってケアしていきます。
山手心理相談室では、拒食の場合や入院生活が必要と思われる範疇の方には医療機関での治療をお勧め
しています。
カウンセリングルームによってはカウンセリングのみで対応するところもあるようですが、生命に危険
が伴いますので、きちんとしたアドバイスができるところを選びましょう。