phone06-6180-6280
〒541-0057 大阪市中央区北久宝寺町4-3-8-512
人間は自分の周辺で発生するさまざまなことを「記憶」していきます。たとえば、「昨日の夕食」と
いう記憶は、優先順位があまり高くありません。というのも、すべての出来事を時系列で記憶してし
まうと、いざ必要な場合にどこに格納したか分からなくなるために必要度が高いものを優先的に記憶
しているためだといわれています。
一般的にいわれる「物忘れ」は順位が低い記憶を忘れるという意味が強いのですが、強いストレスが
発生すると上位の記憶にも支障が出てしまいます。また、優先順位のつけ方がうまくないために、一
般的には覚えているはずの記憶が「飛んで」しまっていることもあります。後者の場合には、スキル
トレーニングや認知行動療法によって改善を図りますが、1のようなこころの問題ではなく、脳機能
の弱さが中心になって発生します。
改善にはある程度の期間と相当な努力が必要になります。
3.吃音症
ずっと以前には、吃音症は心理的なものが主な原因だと言われていました。1.と誤認されていたこ
ともあって、今でも「催眠で吃音を治します」という催眠療法士もおられるようです。
最近の研究では、吃音症状は心理的なものが原因ではなく、脳の脆弱性さだと考えられるようになり
ました。脳機能が一部弱いために、言葉がスムーズに出てこなくなり「あ・・・た、たたたたたた」
などと連続で発声してしまいます。吃音が心理的なものだと捉え、それを改善させようとしても上手
くいきません。これは2よりさらに難易度は上がりますが、同様の方法で改善は可能です。
巷に出ている「吃音改善法」では1ヶ月程度で改善できるという記載もありますが、それほど簡単に
改善できるなら、誰も苦労しないでしょう。
ミュゼでは、まず「言葉のつまり具合」をお伺いしてから、弱い部分を見定めて改善に取り組んでい
ます。特に3の場合は周囲の理解も高いとはいえません。少しでも楽しく生きるために、ぜひ一緒に
取り組みましょう。
(2・3は多くの場合発達障害が原因となりますので、症状の程度によっては対応できない場合がご
ざいます)