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○成人のADHDには次のような症状が見られます。
1.不注意
ものを紛失することが多い・毎日の行動がめんどうになるなど、周囲に対する注意力が低下するために発生します。
2.多動性
じっとしていることが苦手で、大人であっても貧乏ゆすりをしたり、相手が話をしているのにティッシュを破いていたりすることがあります。
3.衝動性
映画を見るために並んでいる列から飛び出して割り込もうとしたりします。
一般的にはにADHDの一種としてとして扱われます。多動性が少ない不注意優勢型である場合が多いとされていますが、このタイプのご相談も大変多くなっています。山手心理相談室(ミュゼ本町相談ルーム)では、カウンセリングとSSTを併用して、こころと仕事(生活)の双方から強化を図っています。
ただ、改善度合いについては、一般のアダルトチルドレンに比べて持続力がない・カッとしやすいという特徴もあって、時間を要したり、途中でリタイアされるケースも多いです。気長に改善を図ることで、少しずつですが改善が見込めます。できればご家族からの応援も考えてみてください。また、洗濯が苦手な場合は高性能洗濯機を利用するなど、メンタル面と社会性向上の両面から改善を進めています。
対応可能なADHD/ADDの方は「軽度」とさせていただいています。「軽度」とは、基本的にカウンセリングに遅刻しないこと・生きづらくて苦しんでいることです。たとえばご家族が無理に連れてきていただいたとしても、1時間も遅刻される方は無理に対応してもお金がムダになる可能性が高いです。
○ADHD・発達障害の補足
自分はADHDだと思っている方はかなり多いようです。しかし、ADHD(注意欠陥症)にははっきりとした定義がなく(論争中)、医師によって診断はバラバラという状態です。アンケートで、ある項目に○をつけるだけでADHDだと診断する医師もおられるのが実情です。
アスペルガーとADHDの境界も実際には明確でなく、特にお子さんの発達で苦しんでおられる方は多いと思われます。ADHDの診断が下された場合でも、症状の改善はまだ手探りなのが現実。
一方、最近では「発達障害」という言葉も多く使われています。発達障害は、一般的に乳児期から幼児期にかけて様々な原因が影響し、生育遅れや質的なゆがみ、機能獲得の困難さが生じる心と身体の障害をいいます。
学術的には知的障害を含むのですが、マスコミなどでは知的障害を伴わない軽度発達障害だけを指す場合が多くなっています。発達障害中でもよく使われるのが「広汎性発達障害」(自閉症スペクトラム)ですが、このうち知的障害がない(もしくは軽い)ものは高機能広汎性発達障害(高機能自閉症)と呼ばれ、発達障害に分類されていますが、自閉症と広汎性発達障害は別々の障害ではなく一連の発達障害を含む障害の総称といえます。
カウンセリングの現場においては、「障害」という文字にとらわれ対応しないカウンセラーが多いのですが、山手心理相談室には、大人になってこれらの「障害」に苦しんでいる方がたくさんお見えです。
カウンセラーとして、あるいは社会人としてこれらの症状に接してきた立場からいえば、高機能タイプの場合は十分改善が可能だということです。現に欧米においてはこれらは単なる「不調」、つまり、ちょっと調子が悪いという捉え方をしています。
成人してからのADHD・発達障害の改善をグループワークで行っているところもありますが、当相談室ではマンツーマンで行います。ある程度改善され、自信がつけばグループへの参加も容易です。
ADHDなどの診断がついても、状態はまさに千差万別。病気とはいい切れないものを一気に改善することはできませんが、そのような状態に苦しんでおられる方はぜひ山手心理をお訪ねください。一緒に悩んで、より良い方向を見出していきましょう。
*ADHDについての詳しい情報やカウンセリングについては発達障害相談室をご参照ください。