☆人間の脳は、上から見ると右脳と左脳に分かれています
右側が
右脳(主として感情分野を担当するところ)、左側が
左脳(主として理性分野を担当するところ)
になります。
療法と効果のある範囲(概略)
科学(医療行為) |
|
カウンセリング |
|
信仰・占い・霊感 |
|
認知行動療法 |
|
催眠療法 |
|
カウンセリングには左脳に働きかけるもの(認知療法系)と右脳に働きかけるもの(芸術療法系)があり、
代表的な療法としては認知行動療法(左脳)と催眠療法(右脳)があります。
クライエントさんが自分の特性を理解しているとすれば、自分がどのような特性を持っているのかによって
療法を選択することが可能です。
実際には、自分がどのような特徴を持っているのかはご存知ない方が大部分ですので、効果のある療法に
出会う確率は50%以下ということころでしょうか。
前ページでも述べましたが、カウンセリングには数多くの種類がありますので、どの療法がどちらの脳に
働きかけるかを見分けるのは簡単ではありません。
右脳に働きかけるものは療法士の技術や相性によって効果の違うものが多く、左脳に働きかけるものは
クライエントの努力に左右されるものが多いようです。
さらに左寄りになると「医療」になり、右寄りになると「霊感」や「信仰」につながりますが、
実際には
どちらの脳も強い(その逆も)方もおられますので、まず自分に合った療法を探してくれるカウンセラー
と出会うことが大切だと思います。
「効果がないのに催眠ばかりかける」
「できないのに毎日日記を書かせる」
という話は日常茶飯事といえるでしょう。信仰や占いは根拠のないものではありますが、それによって
気持ちが楽になる方も多いのです。もちろん、医療機関の治療だけでよくなる方もたくさんおられます。
☆カウンセリング(来談者中心療法)について
カウンセリングというものは、最近では「単なる愚痴聞き屋」といえるかもしれません。カウンセラーは
★自分の考えを基本的に差しはさまない
★何を考えているかは分からないがクライエントを肯定する
★クライエントはただ黙って話を聞いてもらう
これで自然と回復に向かう……ならだれも苦労はしません。(笑)カウンセリングは上図の通り脳の
バランスがとれた方に効果のある療法だからです。
ご存知の方もおられるでしょうが、カウンセリングとは、悪く言えばアメリカの心理学者カール・ロジャ
ーズが開始した「来談者中心療法」をまねたパターンです。私たちは、そのようなカウンセリングの方法
はあまりにも現実離れしていると考えています。
「ただ聞くだけ」のカウンセリングがクライエントさんの気付きを発生したとしても、その先にどうやっ
て進めば良いのかを教えるすべがないからです。だから「カウンセリングは効果がない」といわれたりし
ます。
(この部分を詳しく知りたい方は、当相談室編集の「
アスペルガー・新型うつの真実とカウンセリングの
受け方」をご参照ください)