山手心理相談室は大阪市中央区にあるカウンセリング・スキルトレーニングルームです。

生理とＰＭＳ

男性と女性の違いはその身体的特徴に表れている他に、
精神面でもかなり相違点があります。その大きな要因とな
るのが生理（ 月経 ）の存在です。

月経を今更説明する必要もないと思いますが、人間な
どの霊長類に発生する、一定間隔をもって周期的に反
復する子宮体内膜からの出血のことです。

月経にともなって、なんらかの心理 ・ 精神症状や身体
症状を自覚する女性は多いと思われます。その作用で
精神状態などが良くなるのであれば問題はないのです
が、この月経周期（月経が始まってから次の月経の前
日までの期間。通常は２８日間）にともなって自覚される
心身の不調あるいは変調が多く発生してきます。

この現象は「 月経随伴症状 」呼ばれ、腹痛、 腰痛をは
じめ、乳房がはる、眠くなる、イライラ感、倦怠感、不眠、
下痢、便秘など 人によってさまざまな症状があります。


☆ＰＭＳ（月経前症候群）について

月経前症候群(PMS)とは、上記の周期のうち生理前１〜
２週間に発生する「イライラする」「気分が沈んでしまう」
「身体の具合が悪くなる」という症状のことを指します。

この症状が起きやすいのは、基礎体温が普段と比べて
0.3〜0.5℃上昇している時期です。現在の医学でもはっ
きりとは解明されておらず、カウンセリングも（よほどうま
く気持ちを吐き出せるクライエントさんの場合を除いて
は）イライラ感を増加させることが多いです。

この時期には自分のイライラをカウンセラーに対してぶ
つけてしまったり、体調が悪くカウンセリングそのものが
受けられないという方も多いので、なるべく安静にしてい
ることと、その症状の理解者が近くにいることが重要な
ポイントです。


なた、ＰＭＳ状態が軽い方は来談者中心療法を行うこと
も可能ですが、一定水準以上になると、カウンセラーの
受け答えそのものがイライラ感を高めることにもなりま
すので、ご自身の体調により受ける・受けないを判断し
ていただく必要があります。

重症の方の場合は、境界性パーソナリティ障害の方と
同じような状態になることもありますから、カウンセラーに
も伝えておくと良いでしょう。