なぜ、<異形のうつ>が発見されたのかというと、一般的には会社関連だといわれています。
実際には阻害されたり、パワハラの対象になったりするケースが多いのですが、職場での様子が、
どうも「うつ」のようだが、何か変だぞというケースが頻発してきました。前回記載した「うつ
のカミングアウト」もその一つになります。
通常の場合、「自分がうつになった」という事実は隠しておきたいものです。実際には2〜30年前になると、当時「死に病」であった「がん」でさえ会社に知られることを怖れて、逡巡しているうちに手遅れになるという笑えない話がけっこうありました。自分の職場から「使えないヤツ」というレッテルを貼られることは、ある意味死ぬより辛いことだったのです。
閑話休題
一般的なうつの症状を挙げてみましょう。
★気分の落ち込みや喜び・興味の減退などの症状が長い間持続。
★他人から見た目に元気がなく、表情が暗い。すぐ泣く、ぼーっとしている。
★好きだったことも手につかない。
★食欲・性欲が低下したり、身体のだるさや集中力の低下がある。
★不安感が強く、焦ったりイライラする状態が続く。
★周囲に「どうしたの」と聞かれても、「身体が疲れて」「風邪をひいたかな」などごまかす。
また、うつになる原因としては以下のような点が挙げられます。
★職場の人間関係・上司によるパワハラ。
★公務員に多く発生する「上司にさえ頼れない」という孤独感。
★自分(あるいは家族)の病気。
★長時間労働・降格や配置転換。
★借金が返せない・お金が足りない。
などですね。これらの対応としては「休養・カウンセリングと服薬」という定番の対応がありました。(青字は除きます)
職場復帰する際には「現職復帰」ではなく、環境を変えてあげるのが原則で、復帰当初は軽い
業務から徐々に高いレベルを与えていました。
これで、かなりの部分改善していったのです。(もちろん退職に追い込まれるケースも山積でした)これに対して、次回は新型うつの場合を考えてみましょう。
うつ病・新型うつ完全理解・回復マニュアル@ |
うつ病・新型うつ完全理解・回復マニュアルA |
うつ病・新型うつ完全理解・回復マニュアルB |